心電図マイスターへの道

心電図検定とは

 心電図検定をご存知でしょうか?

 不整脈心電学会が開催する心電図に関する知識を問う検定試験です。2024年で第10回開催となる、まだ歴史の浅い検定試験ですが、年々その人気は高まり、開催時期に近くなるとX(旧Twitter)では、関連した情報が飛び交います。時期を逸すると、受験者数が定員に達してしまい、泣く泣くその年は受験を諦めるといった光景も見られます。

受験者はどんな感じ?

 受験者は学生や看護師、臨床検査技師で、医師、循環器科医師と様々で、それぞれの知識に合わせて1〜4級に分かれています。周囲で受験している医師や看護師の話を伺うと、看護師は3級医師は自信があれば2級から受けている印象があります。私は2021年に初めて存在を知り、その当時は小児循環器専門として働き始めたばかりなので3級を受験、翌年に1級を受験しました。

試験形式

 いずれもマークシート形式で50問の心電図を90分で解きます。つまり、一問あたり1分30秒。1級レベルの心電図になると、時間に余裕のない試験でした。

合格者

 各級により合格率は異なり、3級は74.8%1級は50.9%(2023年実施)となりっておりますが、例年同じような合格者数だと思います。合格者は合格証書と合格者バッジが与えられるほか、上位成績者は受験者の許可のもと、心電図検定のホームページに所属や名前が掲載されます。心電図に精通しているものであれば学生でも1級は合格可能なようです。

心電図マイスター

 1級の成績優秀者に与えられる称号が「心電図マイスター」です。この称号を手に入れるために1級を複数回受験する輩がいますが、わたしもその内の1人です。

心電図検定のメリット

 心電図は教科書からだけでは学びにくい。実際に臨床で出くわした心電図が、異常なのか、正常なのか?疑問に思っても、あまり自信を持って解答してくれる人が少ない。そんなことを思っていたところ行き着いたのが、この試験です。循環器科界隈でも心電図となると敬遠する人がいるようなので、この試験を受けて基礎知識を固めることは、きっと将来の糧になるはずです。

心電図検定の対策

 書店やネットで様々な心電図関連の情報が溢れています。私は心電図検定受験までに勉強した内容をこのサイトで共有して、心電図の理解を深めていければと思っています。

 

 

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